先日、NHKのスーパープレゼンテーションという番組で興味深い内容が紹介されていました。ネット婚活に成功した女性IT企業の社長さんが、どのように作戦を立てて理想の相手と巡り合ったかというもの。
アメリカでは、オンラインデーティングと呼ばれるネットでの婚活は一般にまで浸透して当たり前になってきているとのこと。しかし、この女性はアルゴリズムがマッチング紹介してくる男性は、ことごとく酷い人だったそうです。(レストランで大量に注文、トイレに立ってそのまま帰ってこないなど)
そこで、IT企業の社長さんらしく状況を分析して作戦を立てて、既存のアルゴリズムではなく、自分のアイデアで理想のお相手を探し出したとのこと。この作戦、ネットの世界でそのまま使えると思います。というのもSEOってなぜやるの?検索エンジンの上位に来るのはなぜ?と言えば、自社の商品にマッチしたお客様に選んでいただきたいから。それはすなわち、自分の理想の結婚相手に選んでもらいたいからということですよね。
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1)相手に求める条件を書きだす = お客様像(ユーザー)を明確にする
この女性はまず、相手の男性に求める条件を洗い出しています。自分と同じユダヤ系(文化が同じ方がいい)、仕事熱心はいいが働きすぎはダメ。子供の教育方針が同じ。。。などなど。なんと、項目は72個。でも、これって大事なことですよね。結婚できれば誰でもいいってことないですよね。
webサイトを作る時も、どんな読者に読んでほしいか具体的にイメージできることって大事ですよね。ビジネスマンなのか学生なのか?フルタイムで働く女性なのか、アルバイトで働く女性なのか?子供の有無、年齢、地域など。自分の持つ製品の強みから考えると、誰が読んでもいいと言うのは難しく、絞り込まれると思います。
2)競争相手を調査し、プロフィール修正 = アピール方法を工夫する
上記の条件で絞り込んだ相手と巡り合ってデートをしたけど、フラれてしまたそうです。競争相手のことを忘れていた。そこで、この女性は登録されている自分のライバルのプロフィールをつぶさに観察したそうです。自己紹介で長文はダメ、短文だけど魅力的な女は書き方が上手。相手からのメールは23時間経ってから返信する。写真は肌を露出しているほうが好感が持たれるなど。
webサイトを作る時は、実際にキーワードで検索をかけますよね。そこにはあなたのライバルがずらっと並んでいます。彼らの長所は何なのか?アピールの方法はどうか?婚活で男性が女性を選ぶように、お客さんがこのサイトを選ぶとしたらどんなところに惹かれているか?お客様の声か?商品説明か?まず、相手を十分に分析。その後、自分の強みを合わせて考えて同じ土俵(キーワード)で戦うか? 絞り込んだキーワード or 意外なキーワードで勝負するか?こんな作戦が考えられそうです。
管理人がとてもこのプレゼンテーションを気に入ったのは、講演者の女性が最後に言った言葉です。「アルゴリズムはネットにあるものでなくて自分で書くもの。婚活にしても生きがい探しにしても、起業にしても。自分でやり方を考えてみる、そして、いくらえり好みしてもいいんです。」SEOを意識する人にとって、もちろん管理人も含めて耳の痛い話だし、彼女から学べることは多いと思います。